審美歯科治療
笑顔のイメージアップ !! 審美歯科治療

笑顔は、やはり人間としての最高の表情ですよね。でも鏡で見てお口の中のことが気になり最高の笑顔が作れないこともあるのではないでしょうか。ご自分の歯の色が気になる、以前に入れた被せが気にいらない場合、そういうことはありがちです。
そういう場合はセラミックなどで歯を修復してきれいに出来るかも知れません。それが審美歯科治療です。もしかしたら笑顔に自信がでることで、あなた自身が変わるかも知れませんよ。
それでは審美歯科治療について、ご一緒に勉強してみましょう
見た目を改善する治療の種類は?
歯を削る方法と削らない方法があります。
▶歯を削らない方法
ホワイトニング:歯を薬剤で漂白する方法です。 参照 ▶ ホワイトニング治療
▶歯を削る方法
全体的に削るセラミック修復と、表面だけを削るラミネート治療、インレー等があります。
全体的に修復する治療と、部分的に修復する治療
審美歯科治療には歯を全体的に削って修復する治療と、必要最低限削って修復する治療があります。歯のためには歯を削るのは必要最低限にするのが望ましいと思います。しかしきれいにするためには歯の表面を全部削らないといけない場合も多くあります。こういう欠点もあり、私達も悩む所です。
全体的に修復する治療
歯の表面を削って、被せで覆いますので、見た目は被せの材質で大きく変わります。金属でする場合もありますし、白くする方法もあります。白くするにもセラミックかプラスチックかで見た目は大きく変わります。種類については次の項目で解説します。
部分的に修復する治療
▶セラミック・インレー(治療奥歯を部分的に白くする方法)
小さい虫歯なら必要最低限削って、保険治療で白いプラスチックを詰めてしまうことが多いのですが、虫歯が大きくなると強度的にその方法が無理な場合があり、保険治療なら型取りをして、金属の詰め物(インレー)を入れることになります。金属をどうしても見せたくない場合はセラミックで詰め物(インレー)を作る場合もあります。これは自費の治療になります。
セラミックの詰め物にも当院では 2 種類あり、見た目を重視したタイプと、強度を重視したタイプ(ジルコニアセラミック)があります。
▶ラミネート治療(前歯を必要最低限の修復できれいにする方法
見える部分の歯の表面を一層削って、薄いセラミックを貼り付ける方法がラミネート治療です。神経が残っている歯の場合、削る量が少ないこの方法が有効なことがあります。特に先天的な歯の着色などで、前歯全部の歯をきれいにしたい時は、ラミネート治療が第一選択かも知れません。
色だけでなく形を変えるのにも有効な場合があります。小さくて見た目が悪い歯、歯と歯の間に少し隙間がある場合など、ラミネート治療で形を変えることも有効な場合があります。
白くする材料としてのセラミックとプラスチック
白くする被せには4種類ありますが、その説明をする前に、白くする材料にはセラミック(陶材)とプラスチック(合成樹脂)があるということを説明しないといけません。その特徴を解りやすくするために身近なもので説明をしましょう。
セラミックはお茶碗のような材質で、作り方も焼き物みたいに作ります。プラスチックは身近にあるプラスチックそのものですが、比べるためにプラスチックの弁当箱やタッパー容器を想像して下さい。タッパー容器に比べてお茶碗の方が、汚れが付きにくいですよね。カレーの色が染みついたりしないでしょう。また、数年で黄ばんだり、変形したり、すり減ったりしませんよね。すり減りませんが、強い衝撃で割れることはあります。また作るのに手間がかかり、大量生産しにくいのもセラミックの特徴です。それに、熟練した技術が必要ですが、歯と同じような色や透明感を出せるものセラミックの特徴です。
セラミックの特徴をまとめてみましょう
◎ 絶対変色しない
◎ 表面がつるつるなので、汚れや口紅がつきにくい
◎表面にバクテリアも付きにくく衛生的で、講習予防にも効果がある。口臭予防にもなる
◎ すり減らない(歯よりも硬い)
◎ オリジナルの色が出せるので、歯に似せて作ることが出来る(技工士の技術で出来上がりは全然違います)
◎ 強い衝撃でひびが入ったり、割れたりすることがある
◎ 作るのに手間がかかるので、プラスチックに比べ技術料(技工料)が高い
作り方とその特徴
金属を歯の形にするには、ロウで作った原型をもとに作った鋳型に金属を流し込む鋳造という技術を使います。白くする場合にも鋳造で薄く作った土台の上に、プラスチックなら盛り上げて固めていく、セラミックなら熱で焼き付けていくという作りが昔ながらの作り方です。
しかし近年デジタル技術が著しく進化して、デジタルで設計して、セラミック、ハイブリッドセラミックス(セラミックと強化プラスチックの複合体)、金属のブロックを削り出す技術でも歯の形を作ることができるようになりました。CAD/CAMという技術です。
最近のながれとしては、細かい色合わせの必要の奥歯は、CAD/CAMでセラミックの削りだしたものが選択されることも多くなってきました。前歯で細かい色合わせが必要なところは、セラミックで焼き付けて仕上げる方が綺麗な場合も多いと思います。
被せの種類と、その特徴 
① 保険適応の硬質レジン前装冠
ベースとなる部分は金属で、白く張る部分は基本的にプラスチック(レジン)で出来ています。黄ばんだり、すり減ったりしてくるものと思ってください。
前歯と小臼歯の一部に保険適用があります。
② ハイブリッドセラミックス冠
特殊な技術でセラミックの大小の粒を、極微量のプラスチックで固めた材質です。作り方としてはプラスチックと同じなのですが、セラミックの成分が 90%以上なのでセラミックに近い特徴を持ちます。残念ながら見た目的にはセラミックには多少劣ります。
ハイブリッドセラミックのブロックを機械で削り出して作る CAD/CAM 冠が一部保険適用になりましたので、これを採用する場合が増えてきています。費用的な選択肢として用意しておりましたが、今は特殊な場合を除いて出番が少なくなっています。
③ 保険適用のCAD/CAM冠
特殊な技術でセラミックの大小の粒を、極微量のプラスチックで固めた材質、ハイブリッドセラミックのブロックを CAD/CAM 技術で作るものです。前歯と小臼歯、条件付きで第一大臼歯が保険適用になりました。咬合力が強い方は割れてしまう場合がありますので、お勧めできない場合、適用が難しい場合もあります。
④ 金属焼付セラミック冠(通称:メタルボンドセラミック冠)
数年前までのセラミック(陶材)の被せは、ほぼすべてこの方法です。日本に入ってきて 40 年ぐらいになると思います。金属の土台の上に少しずつセラミックを何層にも焼き付けて作るのが金属焼付セラミック冠です。表面は純正のセラミックですので、変色せず、汚れが付きにくく、すり減りません。金属に焼き付けているので、強度も十分にあり、簡単に割れたりしません。しかも、上手な技工士が作れば、かなり歯に似せて作ることが出来ます。
⑤ オールセラミック冠 (CAD/CAM タイプ)
高品質のセラミックブロックをコンビューター制御の機械で削りだして作製するタイプのオールセラミックです。ジルコニアという固いセラミックスで作りますので、割れにくい強度があります。
⑥ オールセラミック冠 (CAD/CAM+ 色付けタイプ)
⑤のオールセラミック感は削り出しただけなので、実際の歯と比べたら、少し単調な色になりがちですので、それをさらに技工士が色付けをして仕上げたタイプになります。
⑦ オールセラミック冠(焼き付けタイプ)
金属焼付セラミック冠の場合、土台として金属が入っているために、まず金属の色を不透明な色で消してからセラミックを焼き付けていきます。実はこのことが歯に似せて作るのを難しくしています。
オールセラミック冠では、金属は一切使わず、金属の替わりに土台になる部分も高強度のセラミックで出来ているために、とても綺麗な被せができるようになりました。見た目も強度も両立できる方法です。
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