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義歯という人工臓器 ~義歯治療に関して~
歯が無くなってしまった場合は、インプラント治療ができるような条件を除けば、義歯で対応するしかない場合が多くあり
ます。保険治療で普及していますので、簡単に考えられていることが多いのですが、そんなに簡単なことでは無いのです。
義歯も義足や義肢、義眼などと同様に、立派な人工臓器です。少しそれにまつわるお話しをさせて下さい。
健康保険という制約の中で
今の健康保険で良い義歯を作るのは、かなり大変です。と言いますのは、あまりにも保険点数が低いので、時間も使う材料も限られるのです。
技工料も十分に出せないので、技工士さんも時間をかけて義歯を作ることができません。時間をかけている歯科医院があったら、その先生が割り切ってボランティア精神でやっておられるか、よほど義歯を自分で作るのが好きかのどちらかでしょう。
私のブログも参考にされて下さい。
▶ 義歯という人工臓器 その➀
費用を出せば満足できる義歯が作れるの?
これがかなり難しいところです。義歯は良くできても歯があるときの半分かめればいい方だと思っています。条件の難しい患者さんの場合は2割ぐらいの力でしかかめないこともあります。
それでも前の義歯よりは良くなった喜ぶ患者さんもおられれば、やっぱりかめないと気分を害される方もおられます。満足度の保証が無い限り、なかなか自費も勧められないのです。
▶ 義歯という人工臓器 その➁
義歯の作成が難しい理由
義歯を作ることは、歯の被せを作るのとは違う難しさがあります。また使い材料や作り方で良いものができる可能性もあります。
歯が無くなると動物は死んでしまう?
人間以外のすべての動物は、歯が無くなると死ぬ運命にあります。
人間だけが、義歯という人工臓器を使って生きながらえることができるのです。
私達はそういう大事な仕事をしています。
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